イノシシの箱罠には「捕りやすい時期」がある?捕獲で大切な季節の考え方

更新日:3 日前
株式会社BeST鳥獣対策事務所の塚田です。
イノシシの箱罠を設置して、
「エサを置いているのに、なかなか入らない」
「近くにイノシシはいるはずなのに、捕獲できない」
そんな経験はありませんか?
実は、イノシシの箱罠捕獲は、一年中同じように捕れるわけではありません。
罠の設置方法やエサの使い方だけでなく、
「いつ捕るか」も、捕獲を左右する大切なポイントです。
イノシシにとって「100万円」と「1,000円」、どちらが魅力的?
少し極端な例ですが、私は研修でこんな話をすることがあります。
「100万円が置いてある場所で、わざわざ罠の中の1,000円を取りに行くでしょうか?」
イノシシにとっても同じです。
田畑に稲や野菜、果実などの魅力的な食べ物がたくさんある時期には、
箱罠の中に置いたエサの価値は、相対的に低くなります。
つまり、
周囲に“100万円分のごちそう”があるのに、警戒しながら箱罠の中の“1,000円”を取りに行く必要がない。
という状態です。

実際、被害作物がある時期は箱罠内のエサの魅力が下がり、
箱罠での捕獲難易度が上がる傾向があります。
だからこそ箱罠は、単に「イノシシが出ている場所に置けばいい」というものではありません。
地域で何が栽培されているのか。
いつ収穫されるのか。
周囲にどんな食べ物があるのか。
こうした環境も考えながら、捕獲する時期を考える必要があります。
狙い目のひとつは「春」
イノシシの箱罠捕獲で、狙いやすい時期のひとつが春です。
春から夏にかけては出産・授乳の時期と重なり、
イノシシにとって栄養が必要になる時期でもあります。
研修でも、年間の繁殖や農作物被害の時期を並べながら、捕獲方法を考えています。
もちろん、
「春なら必ず捕れる」
というわけではありません。
地域によって作物も違えば、積雪や山の環境、イノシシの行動も違います。
春、獲れやすい場所選びのポイントも、
全国共通のものも含め、複合的に存在します。
だからこそ大切なのは、その地域のイノシシと環境に合わせて捕獲を組み立てることです。
「罠を置く」から、「イノシシ目線で考える」へ。
捕獲は、常に動物が私たちの先生です。
動物の反応をみて、
・捕れるのか、捕れないのか
・イノシシは近づいているのか、避けているのか
・罠のエサに気付いているのか、そもそも罠と出会っていないのか
なるべく事実を吸い上げ、対処することが大切です。

捕獲を考えるときには、
いつ捕るのか。
どこで捕るのか。
どのように捕るのか。
それぞれを考える必要があります。
BeST鳥獣対策事務所では、地域の農作物や周辺環境に合わせ、
イノシシの行動などを踏まえたイノシシ捕獲研修を行っています。
すでに箱罠などによる捕獲に取り組んでいる地域でも、
「今やっている方法を、もう少し効率よくしたい」
「罠はあるけれど、思うように捕れない」
「地域の捕獲従事者に、考え方を身につけてもらいたい」
といったご相談に対応できます。
これまでに、箱罠・足くくり罠・囲い罠について講師を務めた経験があります。
捕獲研修についてのご相談は、お気軽にお問い合わせください。
ご挨拶が遅れましたが、BeST鳥獣対策事務所の塚田 朱花と申します。
イノシシ、シカ、カモシカ、サル、
アライグマ、ハクビシン、キョンなどの鳥獣について
これからコツコツ、ブログを更新して参ります。
今後ともよろしくお願いいたします!!



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