獣道を探す方法 ~脳筋ver~

株式会社BeST鳥獣対策事務所の塚田です。
動物の獣道を探すとき、みなさんはどんな場所を探すでしょうか。
私は経験上、
「この植生・地形なら、たぶんあそこらへんに獣道がある」
と、ある程度は予測して探しています。
ただ、地域が変われば植生も地形も違いますし、
「自分が今まで見てきた地域ではこうだった」という経験が、
そのまま別の地域でも当てはまるとは限りません。
そのため、時間と体力に余裕があるときは、
「たぶんここには無いだろうな」
と思う場所も、できるだけ勉強のために見に行くようにしています。
とはいえ、時間も体力も有限です。
研修会の下見など、限られた時間の中で獣道を探しにいく場合は、
・経験上、獣道がありそうな場所を探す
・農作物の被害地点から山側へ辿る
といった探し方をします。
でも今回は、
獣道を“気合”で見つける方法を紹介します。
① とにかく尾根まで上がってみる「国道探し」
まずは、何も考えず、とにかく尾根まで上がってみます。
体力はかなり使います。
でも尾根には、複数の動物が年中繰り返し利用している、
比較的濃い獣道が見つかることがあります。
イノシシだけでなく、クマやカモシカなども一緒に使っていることがあるため、
私はこうした道を「国道」と呼んでいます。
尾根まで上がったら、
「まずイノシシが下っている場所を確認する」ところからスタート。
そこから、実際に罠を設置しやすい場所を探していきます。
つまり、
捕獲場所を探すために、いったん捕獲しにくい尾根まで気合で上がることもあります。

② 沢を歩いてみる「県道探し」
次は沢です。
尾根よりはラクですが、足場が悪いため沢沿いを歩くのがオススメです。
動物は水を飲むために沢へきます。
また、沢はどこでも自由に渡れるわけではなく、
動物が渡りやすい場所がある程度限られます。
そのため沢沿いを歩いてみると、
水場へ向かう道
沢を渡るための道
が集まりやすい場所を見つけられることがあります。
私は、こうした道を「県道」くらいのイメージで見ています。
③ 被害地点から辿る「市道探し」
一番現実的なのが、農作物の被害地点から辿る方法です。
田畑に被害が出ているということは、当然そこまで動物が来ています。
被害地点の周囲から、
「どこから入ってきたのか」
「山のどちらへ戻っているのか」
を確認しながら、足跡や獣道を辿っていきます。
これは、動物の生活圏の中でも、
実際に農地まで使われている道を探す方法なので、
私の中では「市道探し」とも呼んでいます。
農地周辺の市道探しのどこに気合を使うかというと、
見つけた被害農地を全て歩き、足跡が来ている場所を探していきます。
脳筋の結果、スマートな探し方ができるようになる(結果論)
もちろん、毎回尾根まで登ったり、沢を全部歩いたりする必要はありません。
むしろ研修では、そんなことをしなくても効率よく獣道を探せるように、
「この地形なら、こういうところから辿るといいですよ」
という、もう少し省エネな探し方をお伝えしています。
でも、その判断ができるようになった背景には、
実際に尾根まで登ったり、沢を歩いたり、被害地点から何度も獣道を辿った経験
があります。
参考になるかわかりませんが、今回は研修のノウハウというより、
自己研鑽で動物の痕跡を辿るときに、私が実際にしている方法のひとつ
として紹介しました。
脳筋で山を歩き回った結果、
いつの間にかスマートな獣道探しができるようになりました(笑)
そして、その「脳筋の結果手に入れた獣道探し」を、
ハンターの皆様の、捕獲作業の体力省エネ化を目指して、いつも研修でお話ししています。



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