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獣道を探す方法 ~脳筋ver~

執筆者の写真: 塚田
塚田
3 日前
読了時間: 3分

株式会社BeST鳥獣対策事務所の塚田です。


動物の獣道を探すとき、みなさんはどんな場所を探すでしょうか。


私は経験上、

「この植生・地形なら、たぶんあそこらへんに獣道がある」

と、ある程度は予測して探しています。


ただ、地域が変われば植生も地形も違いますし、

「自分が今まで見てきた地域ではこうだった」という経験が、

そのまま別の地域でも当てはまるとは限りません。


そのため、時間と体力に余裕があるときは、

「たぶんここには無いだろうな」

と思う場所も、できるだけ勉強のために見に行くようにしています。


とはいえ、時間も体力も有限です。

研修会の下見など、限られた時間の中で獣道を探しにいく場合は、


・経験上、獣道がありそうな場所を探す

・農作物の被害地点から山側へ辿る


といった探し方をします。


でも今回は、

獣道を“気合”で見つける方法を紹介します。


① とにかく尾根まで上がってみる「国道探し」


まずは、何も考えず、とにかく尾根まで上がってみます。

体力はかなり使います。

でも尾根には、複数の動物が年中繰り返し利用している、

比較的濃い獣道が見つかることがあります。


イノシシだけでなく、クマやカモシカなども一緒に使っていることがあるため、

私はこうした道を「国道」と呼んでいます。


尾根まで上がったら、

「まずイノシシが下っている場所を確認する」ところからスタート。


そこから、実際に罠を設置しやすい場所を探していきます。


つまり、

捕獲場所を探すために、いったん捕獲しにくい尾根まで気合で上がることもあります。


尾根で発見した獣道(尾根=雪の影響を受けていないので細い木でもまっすぐ生えている)
尾根で発見した獣道(尾根=雪の影響を受けていないので細い木でもまっすぐ生えている)

② 沢を歩いてみる「県道探し」


次は沢です。

尾根よりはラクですが、足場が悪いため沢沿いを歩くのがオススメです。


動物は水を飲むために沢へきます。


また、沢はどこでも自由に渡れるわけではなく、

動物が渡りやすい場所がある程度限られます。


そのため沢沿いを歩いてみると、

水場へ向かう道

沢を渡るための道


が集まりやすい場所を見つけられることがあります。

私は、こうした道を「県道」くらいのイメージで見ています。


③ 被害地点から辿る「市道探し」


一番現実的なのが、農作物の被害地点から辿る方法です。

田畑に被害が出ているということは、当然そこまで動物が来ています。

被害地点の周囲から、

「どこから入ってきたのか」

「山のどちらへ戻っているのか」

を確認しながら、足跡や獣道を辿っていきます。


これは、動物の生活圏の中でも、

実際に農地まで使われている道を探す方法なので、

私の中では「市道探し」とも呼んでいます。


農地周辺の市道探しのどこに気合を使うかというと、

見つけた被害農地を全て歩き、足跡が来ている場所を探していきます。



脳筋の結果、スマートな探し方ができるようになる(結果論)


もちろん、毎回尾根まで登ったり、沢を全部歩いたりする必要はありません。


むしろ研修では、そんなことをしなくても効率よく獣道を探せるように、

「この地形なら、こういうところから辿るといいですよ」

という、もう少し省エネな探し方をお伝えしています。


でも、その判断ができるようになった背景には、

実際に尾根まで登ったり、沢を歩いたり、被害地点から何度も獣道を辿った経験

があります。


参考になるかわかりませんが、今回は研修のノウハウというより、

自己研鑽で動物の痕跡を辿るときに、私が実際にしている方法のひとつ

として紹介しました。


脳筋で山を歩き回った結果、

いつの間にかスマートな獣道探しができるようになりました(笑)


そして、その「脳筋の結果手に入れた獣道探し」を、

ハンターの皆様の、捕獲作業の体力省エネ化を目指して、いつも研修でお話ししています。

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